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自分を探すというよりは確かめるための散歩。
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 大学院では人道的介入をメイントピックとして研究を進めている。

 前期はケーススタディとして、コソボを取り扱った。単に1999年の空爆の正当性を扱うのではなく、現在に至るまでの大きな流れの中で、現時点からして、具体的には2008年の独立宣言からして、1999年の空爆とはなんだったのかという視点から述べた。人道的介入論における国際社会的な視点を一定程度相対化し、より具体的な、文脈で論じようと試みたのである。
 コソボ空爆はよく『違法だが正当(illegal but legitimate)』という言葉で表現される。これは国際法的には違法であるが、人道的見地もしくは、倫理的見地からして正しい、行われるべきすなわち、「正当」なものだったと言われるのである。しかし、コソボの事例を追っていくと、各当事者がこの「正当」および、「正当性」という言葉で言い表していることは微妙にずれていることが分かる。いわゆる国際社会は人道的必要性から介入をしたのに対し、現地アルバニア人は人道的観点からよりも、独立達成という観点から国際社会の介入を眺めた。またロシアなどは必ずしも正当だとは思っていない。このように『違法だが正当』という一言で簡単に済ませられるほど事態は簡単ではない。
 それではこのコソボでの一連の出来事を理解し、コソボ地域ひいては国際社会への教訓にするにはどうしたらよいのだろうか?そんな大きな問いを一挙に考えることはできないけど、まず目下の課題として、この扱いずらい「正当性」という言葉が何を意味するのかを探る必要がある。
 その中で僕はカールシュミットに出会い、最近彼の著作を追っている。ここでは「合法性と正当性」についての感想を少し、書く。

 
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1986/01/22
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自己紹介:
大学院で平和構築を勉強中。
スナフキン症候群にならないようにと日々励んでいます。
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