赤や黄色の花が咲いたとき、
僕はすべての罪の断罪者だった。
むっとした緑の匂いが立ち込める蝉時雨、
僕は法を統べる者となった。
葉が枯れ落ち、木々が次の季節に目を向けるとき、
僕は善悪に関しての言葉を失った。
凍てつく白い雪の下でじっと耐える時、
僕は耐え切れず逃げ出した。その景色の虚白に怯えて
桜の木の満開の下で、
僕は足を震わせながら、それでも足が動くのを感じた。
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赤や黄色の花が咲いたとき、
僕はすべての罪の断罪者だった。
むっとした緑の匂いが立ち込める蝉時雨、
僕は法を統べる者となった。
葉が枯れ落ち、木々が次の季節に目を向けるとき、
僕は善悪に関しての言葉を失った。
凍てつく白い雪の下でじっと耐える時、
僕は耐え切れず逃げ出した。その景色の虚白に怯えて
桜の木の満開の下で、
僕は足を震わせながら、それでも足が動くのを感じた。